ミヤBM錠 12錠のPTPシートに変更

この度、ミヤBM錠が、10錠のSP包装から12錠のPTP包装に変更になりました。

一包化する際、SP包装から取り出すのがとても大変だったミヤBM錠。
この度、SP包装からPTP包装に変更になりました。
しかし、なぜか12錠のPTP包装に・・・
あらためて、SP包装とPTP包装について調べてみました

PTP包装とSP包装

PTP(press through package)
錠剤の包装形態の1つで、錠剤がパッケージから容易に取り出せる。
現在のほとんどの錠剤やカプセルはPTP包装ですね。
取り出しやすい反面、アルミ箔に傷がついてしまうと気密性がなくなってしまうため、取り扱いには注意が必要です。

SP(Strip Package)
アルミ箔やプラスチックで両面からシールされた包装形態。
錠剤は今では少なくなりましたが、散剤や顆粒剤は今でもSP包装のものが多いです。
錠剤では、バファリン配合錠A81やリボトリール錠、ハルシオン錠、ニトロペン錠などありますね。

添付文書も改定

PTPへの変更に伴い、添付文書も改定されました。
適用上の注意
1.
**調製時
アミノフィリン、イソニアジドとの配合により着色することがあるので、配合を避けることが望ましい。
2.
**薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。)

2.が追加ですね。
私も過去にお二人、PTPシートのまま飲みこんだという患者さんに会いました。
お一人はずいぶん年配の方だったのですが、もう一人はまだお若い社会人になりたてくらいの方でした。
1錠に切って保管していた薬を、出勤間際に慌ててそのまま飲んでしまったそうです・・・

12錠シート

もう一つ気になったのが、1シートが12錠になったということ。
同様に12錠シートの重曹錠500mg「マイラン」を、10錠シートと勘違いして多くお渡ししてしまうというミスを経験しているので、スタッフへの周知と、薬品棚へ注意喚起のラベルを貼るなどの対策が必要だと感じています。